(トータルでは、サービスの占める割合が高いが)
パスタに力を入れているお店は数多くあり、そのほとんどは手打ちパスタを提供している。
ただ、手打ちの生パスタは当たり外れが大きく、それをどう感じるかは、好みの食感とマッチするかどうかにかかっている。
今回は、パスタフレスカが売りのお店として、リストで何年も寝かせていた白金台のあのお店へ。
地下へ下りて店内へ足を踏み入れると、白いテーブルクロスと味のある木の椅子、そして、壁に飾られている赤と黒の模様の絵が、目に飛び込んできた。
まずは、食前酒として、スプマンテで乾杯。
喉を潤していると、すかさず黒板を持ったサービススタッフがメニューの説目をしてくださる。
コースはなく、アラカルトのみ。
季節を感じさせる旬の食材が目白押しで、どれもこれも食べたくなる。
いろいろ相談しながらお料理を決め、それに合わせてワインもセレクト。
1.)Pane

パスタフレスカを揚げたと思われるものが、パリッパリでスプマンテにぴったり。
フォカッチャはふっくらしっとり。

いただいたEVオリーブオイルが濃厚で、これにつけるとまたさらに美味しくいただける。
2.)Stuzzichino

ジンドウイカをグリルし、肝のソースを添えたもの。

柔らかな食感。
肝の濃厚なソースとよく合う。
ワイン


ワイン名:Irisse Montecucco
葡萄品種:Veramentino 85%, Greco bianco 15%
生産州 :Toscana
生産者 :CASTELLO COLLE MASSARI
格付け :DOC
Veramentino は、サルデーニャの土着品種。
これをトスカーナで育てているとのこと。

蜜っぽさを感じさせる華やかな香りがするが、後になって樽っぽさが出てくることを予感させる。
低めの温度で魚介類に、最も樽香が出てくる12,3度でフォアグラに合わせていただくことに。
3.)Antipasto Freddo

ホタテとアスパラガスのインサラータ

今が旬のホワイトアスパラガス。
アンチョビの塩気と共に。
4.)Antipasto Caldo

フォアグラとスピナッチのピアダ
シェフのスペシャリテ。
小麦粉とラルドを混ぜた生地を焼いたもの。
ナンより薄く、タコスの生地に近い感じ。
フォアグラとピアダを少しずつ切って、一緒にいただく。
甘みを感じられるソースのせいもあってか、アジア料理のように感じる。
上に載っているのは、パルミジャーノを焼いたもの。
5.)Primo Pasta

サンマルツァーノトマトとストラッキーノチーズのフェットチーネ

取り分けていただいた。
フレッシュトマトの酸味と旨みに、ストラッキーノチーズのとろ〜りとした食感が◎
フレッシュバジルの爽やかな香がさらに食欲を刺激する。

パスタフレスカは噛み応えがあり、好みの硬さ。
パスタ、ソース、共にバランスの取れた非の打ち所が無い。
美味。
6.)Secondo Pasta

サルデーニャ産ペコリーノチーズのニョッキ
こちらもシェフのスペシャリテ。

男爵とメークィーンを半分ずつ混ぜて作られたニョッキ。
もっちりとした食感の後、口の中で甘みが広がり、すうっと消えてなくなる。
美味。
濃厚なチーズと共に一気に食した。
7.)Pecse

ハシキンメの岩塩焼き
解体すると・・・

とりわけていただいた

水分を含んでふっくらとした身。
オリーブオイルがさっとかけられており、これが素材の味を引き立てている。
8.)Formaggio

ワインが少し残っていたので、チーズを少しだけ。
左側がパイナップルのドライフルーツ。
右側が、葡萄の搾りカスで周りをコーティングして熟成させたチーズ(「バヨンテ」とおっしゃっていたが、ぐぐっても発見できず)。
奥の黒っぽい色のついたチーズがこのバヨンテ(?)の外側。

8.)Dolce
以下の2つの写真は説明用サンプル。


結局、二人で7種類をセレクト・笑


バナナチーズケーキ、カンノーロ
カンノーロはゴッドファーザーにも登場したシチリアのお菓子。
ゴッドファーザー話で盛り上がる。

カスタードプリン

カラメルのパルフェ
パルフェはフレンチのデザートでは!?
空気を含んだ状態で、冷凍して一気に固めたもの。
カラメル風味が○

チョコラータの様だが、外側だけパリっと固め、中はしっとりの食感が楽しい。
濃厚。
ドリンクは、珍しくカフェ・マッキアート。

デザートの量にあわせて、カモミールティーを追加。

さらにとどめのプティフルール。

チョコレートのカントゥッチョと、ココナッツミルクのビスケット。
そして・・・食後酒の登場。

Berta ROCCANIVO


香りは甘くフルーティで、しっかりとした味わい。
DISTILLATO


マスカットで香り付けしたグラッパ。
VALDESPINO JEREZ


色の濃さが熟成度合いを物語っている。
意外に飲みやすいのだが、少しで十分。

三者三様のサービスだったが、皆さん心地よい接客で、気づいたら4時間半も経っていた。
居心地の良さって、本当に重要。
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IL GRAPPOLO DA MIURA@白金台
イル・グラッポロ・ダ・ミウラ
二人で飲んで食べて:¥34,623-
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