当時からイタリアン好きだった私に同期が教えてくれたお店。
東京に来て半年、お店はほとんど未開拓状態だった頃。
話を聞くだけで無性に行きたくなった。
元祖、日本で一番予約の取れないイタリアン。
それから数年後、訪れる機会のないまま、その広尾の人気店は閉店した。
当時まだ20代の若きシェフの原田氏は、サービスの田沢氏と共に、
カッフェ アロマティカ、アロマクラシコ、エッセンツァ、
カーザ・ヴィニタリア
と展開した後、アロマフレスカを麻布十番で復活させた。
しかし、瞬く間にまたしても予約の取れないお店となってしまった。
ラ・ベットラ、カノビアーノ、ボッカ・ディ・レオーネ、
イル・ギオットーネ、ディリット、サドレル
などを食べ歩いている間も、ずっと気になっていた。
そんなある日、友人が都合が悪くなったということで、譲っていただく
ことに。
胸躍らせながらお店の前に辿り着いた時、なんだか、7年越しの
恋が実るかのような気分だった。
エントランスにはワインがずらりと並ぶ。
2階への階段を上り、中庭に面した席へ。
メニューはコース二種類のみ。
アロマフレスカの定番メニューのコースと、季節ごとに変わるコース。
今回は、アロマフレスカへの第一歩ということで、定番コースを選ぶ。
飲み物は、コースに合うワインの候補をあげていただき、その中から
しっかりとした味わいが特徴というシチリア産のシャルドネを。
男女別の可愛らしいケースに入れられたおしぼりを使っていると、
白ワインが登場。
テイスティングする前から、ふわっと芳醇な香りが漂う。
口に含むと少し蜜っぽい感じもするが、最後にぐぐっと力強さも感じられる。
今日のコースに多い甲殻類に合いそうだ。
(スキャナで取り込んだもの)
ワイン名:Planeta Chardonnay
葡萄品種:Chardonnay 100%
生産州 :Sicilia
生産者 :Planeta
極度の空腹状態を我慢するのが辛くなった頃、オリーブが二種類
供された。
私はオリーブ単体でいただくのはあまり得意ではないのだが、これは
とても食べやすい。
オリーブでさらに食欲が刺激され、今度はパンに手が伸びる。
オリーブオイルを所望した。
容器には、バルサミコ酢も共に。
いただいたオリーブオイル
オリーブオイルは、しっかりとした香りかつ果実をぎゅっと絞った濃厚な
味わいで、好み。
プレーンのフォカッチャは、しっとりもっちりで◎
胡麻入りのものは、外側がチーズで覆われており、これもなかなかの
お味。
1.)Inizio
(最初の一皿)
パリパリに焼かれた鰻の皮の上に、ふんわりとした穴子。
穴子の上にはキャビア、シブレット(※1)、じゃがいもを使用した
パートフィロ(※2)。
柔らかな食感の穴子を、鰻とパートフィロのパリっとした食感で
サンドイッチ。
丸ごと一口でいただくと、口の中で様々な味と食感が混ざり合い、
思わず笑顔がこぼれる。
2.)Insalata di Granchio all'Aromafresca
(焼きタラバ蟹のサラダ アロマフレスカ風)
アロマフレスカ人気の一品。
運ばれてくるなり、タラバ蟹の香ばしいかおりが漂う。
主役のタラバ蟹
香ばしい焼き目がつけられた赤い(殻に接した)部分に対し、中の身は
非常に瑞々しく、フルーツのようにジューシー。
タラバ蟹は身の引き締まった、もう少し歯応えのあるイメージを持って
いたのだが、完全に覆された。
美味。
舌の上で身がほぐれると共に、旨みが口の中いっぱいにじゅわーっと
広がる。
素晴らしい味わい。
オリーブオイルとワインビネガーに加え、グレープフルーツの酸味が
全体の味を引き締めている。
3.)Grongo al Vapore
(穴子の香草蒸し フレッシュトマト風味)
ふんわり蒸された穴子には、ラルド(※3)が添えられており、幾分淡白な
穴子に旨みと塩気をプラスする。
しかし、それより何より、このフレッシュトマトのソースが秀逸。
酸味が結構抑えられており、その分、トマトの旨み・甘みを存分に
楽しめる。
美味。
あまりにも美味しかったので、フォカッチャをちぎり、フォークとナイフ
でトマトソースを絡めてよく吸わせ、きれいにいただいた。
幸せ。
4.)Zuppa Gialla
(黄色いスープを少し)
フォアグラと上海蟹のスープ
上海蟹の味噌がよく効いており、その香りと甘みに癒される。
フォアグラのフラン(※4)はするっと一口でいただき、すかさずたっぷり
のスープを口へ運んで追い討ちをかける。
美味。
普段出掛けたとき、食器などが置いてあるお店に立ち寄ると必ずチェック
するものがある。
パスタ皿とパスタ用フォークだ。
いつも探し求めているフォークの形状に近いものが出てきた。
3本ではなく4〜5本ならなぁ、、、惜しい。
5.)Spaghetti al Granchio
(ワタリ蟹のスパゲッティ)
よくほぐされた身が(中に)たっぷり。
蟹の甲羅で取ったであろう出汁が効いている。
オイルベースのさっぱりとした、しかし、蟹の旨みを感じられる一品。
6.)Ravioli di Patate al Basilico
(じゃがいもを詰めたラヴィオリ バジリコ風味)
バジリコの風味が、ここへきてさらに食欲を刺激する。
ラヴィオリは手打ちで、もっちり食感が◎
中のじゃがいものペーストが、甘みと共に口の中で溶けていく。
チーズが混ざっていながらもあっさり系のじゃがいもペーストだが、
バターたっぷりバジリコソースが絡み合って、ほどよいバランスに。
次のお料理のために用意されたフォーク
7.)Pesce e Clam in Cocotte
(冬の鮮魚と地蛤のココット焼き)
「素材に対して最短距離の調理」がモットーの原田シェフが、
フランスの伝統調理器具・STAUB社の鋳物鍋「ココット」を用いた一品。
素材そのものが持つ水分を鍋の中で循環させるため、どんな素材も高い
香りと圧倒的な旨みを放つという。
本日の鮮魚は鮟鱇。
それぞれ取り分けられたお皿には、こんがりきつね色にソテーされた
真鱈の白子が添えられていた。
周りにはホワイトソースのような風味のクリームソースがたっぷりと。
美味しく食せるギリギリ限界までグリルされた蕪と、クリームソースの
組み合わせが◎。
鮟鱇も地蛤も十分美味しいのだが、主役は完全に白子。
ただソテーされただけの白子を、シンプルにそのままいただくと、
えもいわれぬ濃厚かつクリーミーな味わいで、本当に美味。
8.)Sorbetto d'Agrume
(柑橘のシャーベット)
レモンとパッションフルーツを用いたシャーベット
美味しいワインとお料理でまったりといい気分だったのだが、
シャーベットの酸味で一気に目が覚めた。
酸っぱい、でも、美味しい。
ちなみに、パッションフルーツは私の好きな果物の一つ。
ここで、赤ワインをグラスで。
ワイン名:Rosso Faye Vigneti delle Dolomiti
葡萄品種:cabernet sauvignon 50%
cabernet franc, merlot, lagrein
産地 :Trentino-Alto Adige
生産者 :Pojer & Sandri
ベリー系の香りが豊かで、お肉料理にあいそう。
9.)Bistecca all'Aromafresca
(和牛のビステッカ アロマフレスカ風)
炭火を使い、低温でじっくりと焼かれた和牛。
完全レアのようだが、完全に中まで火は通っている。
低温でじっくり焼くと、レアでも血が滴ることはない。
お皿には、左から、イギリス産のマルドンの塩(※5)、レモンの
モスタルダ(※6)、西洋わさび(ホースラディッシュ)、にんにく
ペースト、そして、香り高いルッコラ。
まずは塩でいただく。
塩を付けることにより、肉の旨みが甘みとなり、脂っぽさもあまり感じ
られずにさらりと食せた。
次は、モスタルダ。
甘い!
粒マスタードのイメージからもっと酸味があるかと思っていたが、ジャム
のような甘み。
レモンの果肉がゼリー状の結晶となり、独特の食感。
お肉にここまで甘い薬味を付けるのは初めてだが、これが意外や意外、
お肉にとても合うのだ。
続いて、西洋わさび。
辛味は控えめ。
モスタルダの余韻が続いており、インパクトに欠ける(^^;
最後は、にんにくペースト。
普通に美味しい。
一通り試した後、塩を少し使った以外は、全てモスタルダでいただいた。
モスタルダ、自宅でステーキを焼いた時にも試してみたいな。
お肉自体は、完全に赤いレアではなく、中まで火が通っているため、
サクッサクッと歯が入って、非常に食べやすい。
量もちょうどよく、言うこと無しのメイン料理だ。
付け合せのルッコラは、香り豊か。
胡麻がふりかけられているから、尚更か。
10.)Verdura inCocotte
(野菜のココット)
ヤーコン(※7)は、以前どこかのお店で食べた記憶があるのだが、失念。
噛んでみると、大根と山芋を足して二で割ったようなサクサク感。
甘い香りと味付けで、キャラメリゼされたスウィーツのよう。
ここで、食後の飲み物を選ぶため、ワゴンサービス。
デザートの内容を伺ってから選んだのだが、私は結局いつものアレに。
11.)Dolce a Piacere
(ドルチェお好きなだけ)
栗のオーブン焼き ジェラートのせ
栗自体もアツアツほくほくで美味しいのだが、栗の上に塗られた栗の
ペーストが、食感の大きく異なる栗自体とジェラートの繋ぎの役割を
しており、全体の食感と味を非常にバランスよくまとめ上げている。
美味。
自家製マンゴープリンに八朔とパッションフルーツを添えて
マンゴーもパッションフルーツも好物なので、嬉しい組み合わせ。
濃厚なマンゴープリンに対して、八朔とパッションフルーツの種の酸味が
ほどよいアクセントに。
ヴェルベーヌ(※8)のジュレが爽やかなレモン風味をプラスして、よりさっぱりと。
うーむ、これまた美味。
12.)Caffe o Infusione
(食後のお飲み物)
アールグレイ
13.)Petit four
(小菓子)
生チョコとフランボワーズのキャラメルソース
好物の生チョコはあっという間に溶けてしまい、キャラメルソースの
濃厚な味わいが余韻となって残る。
さらにトドメが登場
ビスコッティ、メレンゲの焼き菓子、ピスタチオなど
甘さ控えめのさっぱりとした焼き菓子たちだが、もうお腹が一杯に。。
と思っていたら、なんとシェフからのサービスということでダメ押しが・・・♪
白トリュフ入りジェラート
今シーズン残り最後の白トリュフを使われたようだ。
深く、しっかりとした香りが漂い、迷わずスプーンを一口で。
口の中いっぱいに白トリュフの香りが広がり、文句なし、美味。
結局、4時間ほどかけてコースをいただいたのだが、実際は
あっという間だった。
個々のお料理の味はもちろんこと、コース全体のバランスが
とてもよい。
サービスを担当してくださった方が、肩の力を抜いた柔らかな
対応で、終始リラックスしてお料理と会話を楽しめた。
この日のアロマフレスカでは、お料理の味だけでなく、サービス、
内装、調度品など、さまざまな場面でおもてなしをする側の温かい
心遣いを感じられた。
帰り際、憧れの原田シェフにもご挨拶することができ、ちょっと感動。
食べている最中も、食べ終わった後も、「また来たい!」と思わせるお店。
私は、食べ終わった時にまた来たいと思わせてくれるお店は本当に
すばらしいと思うのだが、この日は今までで、最も強くそう思った。
予約が取れないのも納得。
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Ristorante Aroma-fresca(リストランテ アロマフレスカ)@南麻布・麻布十番
Menu Aromafresca×2+Vino:¥35,090-
※1:シブレット
ハーブ。日本ではエゾネギとも呼ばれるアサツキに似たネギ類の一種。
※2:パートフィロ
通常、小麦粉、とうもろこしの粉、塩、水をよく練り合わせ、薄く
延ばしたもの。軽いパリパリの食感が特徴。
※3:ラルド
イタリア語で背脂(ラード)のことであり、具体的には、イタリアの
トスカーナ州やヴォッダレスタ州の豚の背脂の生ハム(色は真っ白)
を意味する。
豚の背脂を、塩、スパイス、ハーブで漬け込み熟成させることで、
脂がオレイン酸に変わり、独特の風味とさらっとした食感が特徴。
大理石の山に囲まれたコロンナータ村で、大理石の桶で熟成させる
「ラルド・ディ・コロンナータ」が特に有名である。
※4:フラン
生クリームを入れた洋風玉子焼き。
と言われるが、見た目と食感は、玉子焼きというよりムースに近い。
※5:塩
サービススタッフの方は、フランスとかマルドンと仰ったように
聞こえたが、マルドンはフランスではなくイギリスの塩で、よく
「ピラミッド型結晶塩」といわれる。
※6:モスタルダ
マスタード味のフルーツのシロップ漬け。
イタリアで似たものに、マルメラータがあるが、こちらが日本で言う
ところのジャム。
※7:ヤーコン
今回いただいたヤーコンの根茎に多く含まれるフラクトオリゴ糖は、
腸内有用菌の活性化、便秘解消効果、高脂血症の改善効果、
血糖値の抑制効果などがある。
また、ポリフェノールと食物繊維も豊富に含むが、カロリーは
サツマイモの半分。
原産は、中南米アンデス高地で、インカ帝国の昔から果物のような
野菜として親しまれていたそう。
※8:ヴェルベーヌ
ハーブの一種。別名をレモンバーベナといい、レモンの香りがする。
リラックス効果の他、胃腸機能の調整、消化促進作用や神経緊張を
和らげる効果があるといわれている。
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あそこまで予約がとりづらくなければ、
さらに通ってしまいそうですよね。
カーサ・ヴィニタリアも行かれましたか?
アロマフレスカよりリーズナブルだしアラカルトも頼めて、こちらもオススメですよん♪
はじめまして、こんにちは。
こちらもTBありがとうございます。
こんな素敵なお店、可能な限り、通おうと思います(笑
カーザ・ヴィニタリアはまだ行ったことがないんです。
今度、ランチで行ってみようかと思ってます♪
TB、ありがとうございました。
こちらからもTB返し、させて頂きますね。
アロマフレスカ、やはりいい感じですね。
以前の場所のときはよく行きましたが、今は全然予約が取れなくて(><)
あなさんが仰るとおり、ヴィニタリアもリーズナブルでいいお店です。
ほんと、原田シェフってばやり手ですよね
(笑)
お写真を拝見していたら、私も久しぶりに頑張って予約してみようかなぁという気になってしまいました!
こんにちは。
ご無沙汰しておりました(^^;
原田シェフは料理の腕だけでなく、お店展開などに対する姿勢なども
すごいなぁと思います。
ヴィニタリア、是非チャレンジしてみようと思います。
アロマフレスカ、是非レポートお願いします(^^)
私も行かねばーー。
スゴクお写真も細かいところまで撮られてて頭が下がりますっ!
ホントこちらの居心地もホスピタリティも最高ですよね♪^^
こんにちは。
せっかくなので、記念に全品撮らせていただきました(笑
食事中のサーヴィスがいかに大切かを、久々に考えましたね。
お〜やはり燕ですか!
どうもありがとうございます♪
実は先月、とあるお店のシェフに教えていただいて、燕の方から取り寄せたんです(^^)
とても美味しそうです、
はじめまして、こんにちは。
そう、お良の味だけでなく、居心地の良さも秀逸です♪
これで予約さえ取りやすければいいんですけ・・・(^^;
今後も、宜しくお願いいたします。
こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。